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家族の時間を支えてくれるコミュニティ。
地域全体で支える移住者の輪 大山町 西本さんご家族インタビュー

大山町
TOTTORI WEST
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元々あった田舎暮らしの「夢」
震災をきっかけに移住を決意
西本憲人さん(35)・光子さん(39)・
蓮結さん(5)・妙縁さん(1)
(東京都より移住)
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大山町に移住してきた経緯を教えてください

憲人:元々田舎暮らしの希望はあったのですが、一歩踏み出したきっかけは2011年の東日本大震災でした。物資が行き届かない、インフラが機能しない中で、都会での子育てのイメージが湧かなくなってしまったんですよ。

光子:その年の3月に地震があって、5月に出産。不安を抱えながらでしたが、主人の祖母が暮らす大山町の実家へかなりバタバタと引っ越したのを記憶しています。

5年経って、今の暮らしはいかがですか?

光子:とにかく周囲の方が本当によくしてくれます。子供たちのために空き地に遊び場を作ってくれたり。近所の支えがあるからこそ私たちもストレスなく子育てができます。

憲人:環境に関しては悪いところはほぼ見つかりません。しいてあげれば病院が遠いことでしょうか。ただ、子供たちは不思議なぐらいに病気をしません。これも優れた自然環境のおかげかもしれませんね。

光子:山もあって、海もあるので、とにかく食材に恵まれて安心して食事を提供できることは母親として大きいです。安いですしね。そのおかげで旬もわかるようになったし、舌が肥えました。今日なんて昼からカニを食べてましたから。

家族の時間を支えてくれるコミュニティ。
地域全体で支える移住者の輪
家族との時間で工夫されていることはありますか?

憲人:子供たちとはできるだけ一緒にいてあげています。私は素潜り漁師をしているのでだいたい午前中には仕事を終えることができます。だから1日2食は家族とご飯を食べることはできるんですよ。

光子:だから夫が代わりに長女の送り迎えをしてくれたりしてとても助かっています。家族が揃う時間は他の家庭に比べてかなり多いかもしれないですね。

憲人:それと私たち家族だけでなく、集会や他人の中に子供たちを連れていくようにはしています。私たちの町はコミュニティ活動が非常に積極的なんで、そうしたなかにも気兼ねなく参加させていただいています。おかげでうちの子供たちはほとんど人見知りをしないんですよ(笑)。

コミュニティ活動とはどのようなものなのでしょうか?

憲人:大山町には、私たちのような移住者をつなぐコミュニティとして「築き会」という活動があって、その拠点スペースとしてこの「まぶや」があります。私は、素潜りの漁師として指導を受けた先輩に誘われて半ば強引に参加させられたんですが(笑)、おかげで同世代の交流の輪が本当に広がりました。この存在は本当に大きいかったですねぇ。

光子:私自身も移住交流サテライトセンター(大山町の移住窓口)で勤務させてもらっている関係で、同じ世代のママさんや移住者の方々との交流もあって。またサークル活動なんかもたくさん存在して、私自身は子育て支援センターでピラティスの指導なんかもさせてもらえるようにもなって、さらに輪が広がりました。私たち夫婦はそういう意味では非常に周囲に恵まれた環境だと思います。

生活の中で何かマイナスなことはないのですか?

憲人:これは田舎全般にいえることですが車がないと生活できないので免許は必須です。それとこれは大山町に限っては大いにいえることですが、とにかくコミュニティが濃い(笑)。お節介なぐらいに面倒見がいいので、コミュニケーションを望まない家庭は大変かもしれませんね。

西本さん家族  

悩むよりも行動!
都会にはない幸せがここにはあります!
最後に。移住を考えられている方にメッセージをお願いします。

憲人:僕たちもそうでしたが、とにかくウダウダ考えず、行動すること。興味を持った場所に移住してから考えればいいんじゃないかと思います。ダメなら帰ればいい。
でも、つくづく思うのは田舎に来て、いや大山町に来て本当によかったということ。思い切った甲斐がありました。

光子:コミュニティが狭く深いので子育ての環境にはうってつけ。特に大山町には「築き会」があるので、まずは困ったらそこに相談すればいい。駆け込む場所があるのは本当に大きいですから。


1年間に、子どもと過ごす時間
1680時間